近年、株主優待を廃止する企業が増えています。その代わりに、配当を増やす「増配」で株主に還元する企業も増えています。
今回は初心者向けに増配銘柄の探し方を紹介します。
『スクリーニング』を使って数千社の中から増配銘柄を効率よく絞り込む
注目すべきは「年数」「利回り」「配当性向」
優待だけに頼らず、配当を重視した銘柄選びをする投資家も増えてきました。
とはいえ、上場企業は3,000社以上あります。どの企業が増配しているのか、自力で1つずつ調べるのは大変です。そこで役立つのが「スクリーニング」という方法です。
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「スクリーニング」とは
スクリーニングとは、条件を指定して、その条件に合う銘柄だけを絞り込む機能です。
例えば「連続増配10年以上」「配当利回り3%以上」といった条件を設定します。すると、その条件に当てはまる銘柄だけが一覧で表示されます。
膨大な数の銘柄の中から、自分の希望に合う銘柄を効率よく見つけられる仕組みです。多くの投資情報サイトで、無料でも一部の機能を使うことができます。
初心者が見るべき指標
初心屋が見るべき指標についてです。
このほかにも見る項目はありますが、まず確認する事だけ紹介します。
1.連続増配年数
何年連続で配当を増やしているかを示す指標。長く続けている企業は業績が安定している傾向があります。
コロナ禍など、経済が落ち込んでいるときでも配当を変わらず出している会社は特に強い!
2.配当利回り
株価に対する年間配当の割合。高すぎる場合はタコ足配当(無理に配当をだすこと)のこともあるため注意が必要です。
高配当で意識しているのは、3.5~5%程です。
3.配当性向
利益のうちどれくらいを配当に回しているか。極端に高いと無理して維持している可能性があります。
業種にもよりますが、70%超えていたら注意しましょう。
実際にスクリーニングを試してみよう
| 指標 | 意味 | 目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 連続増配年数 | 何年連続で配当を増やしているか | 5年以上 | 長いほど業績が安定している傾向 |
| 配当利回り | 株価に対する年間配当の割合 | 3%前後 | 高すぎる場合は株価下落が原因のことも |
| 配当性向 | 利益のうち配当に回す割合 | 30〜50%程度 | 高すぎると将来の減配リスクも |
- 「スクリーニング」の項目を探す:画面上部やメニューから条件設定の画面に進みます。
- 連続増配年数の条件を入力:まずは5年以上などの条件を入力してみましょう。
- 配当利回りの条件を追加:3%以上といった条件を加えると、候補がさらに絞られます。
- 検索を実行し、詳細を確認:気になる銘柄があれば、業績の推移も確認しましょう。
条件を厳しくしすぎると、候補がゼロになってしまうこともあります。最初は緩めの条件から始めて、少しずつ絞り込んでいくのがコツです。
業種による違いと、積立との組み合わせ
業種によって、増配のしやすさには違いがあります。通信や食品、医薬品など、景気の影響を受けにくい業種は、比較的安定して増配を続けやすい傾向があります。一方、景気敏感株と呼ばれる業種は、業績の波が大きく、増配が途切れることもあります。
積立投資と組み合わせる考え方もあります。
増配銘柄をまとめて購入するのではなく、毎月少しずつ買い増していく方法です。株価が高いときも安いときも購入することで、平均購入価格をならす効果が期待できます。
新NISAの成長投資枠を活用すれば、増配銘柄への投資で得た配当にも、税制上のメリットを受けられます。非課税の恩恵を受けながら、長期的に配当を積み上げていく戦略を取る投資家も増えています。
よくある疑問:優待と配当、どちらを優先すべき?
「優待も配当も両方欲しい」という方もいるでしょう。実際には、優待と配当のどちらも重視している企業もまだ多く存在します。
スクリーニングの条件に、配当利回りだけでなく「株主優待あり」という項目を追加できるサービスもあります。両方の条件を組み合わせれば、優待と配当のバランスが取れた銘柄を探すことも可能です。
ただし、条件を増やしすぎると、候補が極端に少なくなってしまうこともあります。
優先順位をあらかじめ決めておき、譲れない条件から絞り込んでいくとよいでしょう。例えば「配当を最優先し、優待はあれば嬉しい」というように、自分の中で優先順位を明確にしておくと、銘柄選びに迷いにくくなります。
増配銘柄選びで気をつけたいこと
指標だけで判断せず、実際の決算資料や事業内容にも目を通すことが大切です。
数字だけでは分からない、企業の経営方針や将来性も確認しておきましょう。
また、1つの銘柄に資金を集中させるのではなく、複数の銘柄に分散して投資することも検討しましょう。増配を続けてきた企業でも、今後も同じように増配が続く保証はありません。
「増配銘柄=絶対に安全」というわけではありません。過去に長年増配を続けてきた企業でも、業績が急激に悪化すれば、増配が止まったり、減配に転じたりすることがあります。
スクリーニングはあくまで候補を効率よく見つけるための手段です。
まとめ
- 株主優待の廃止が増える中、増配で株主に還元する企業も増えている
- 「スクリーニング」を使えば、条件に合う増配銘柄を効率よく絞り込める
- 初心者はまず「連続増配年数」「配当利回り」「配当性向」の3つを見るとよい
- 最初は緩めの条件から試し、少しずつ絞り込んでいくのがコツ
- 無料の範囲でも基本的なスクリーニングは可能で、まずはそこから試すのがおすすめ
- 指標だけで判断せず、決算資料や事業内容にも目を通すことも忘れないようにする
数千社の中から自力で探すのは大変ですが、スクリーニングを活用すれば効率よく銘柄を見つけられます。まずは気軽に無料機能を試し、自分なりの銘柄選びの基準を育てていきましょう。時間をかけて条件を調整していくうちに、自分の投資スタイルに合った探し方が見えてくるはずです。
無料のスクリーニングツールを紹介
「銘柄スカウター」という超優秀な分析ツールを紹介します。
これがあれば、高配当株選びが段違いにラクになります。
機能一覧
| 機能 | 高配当投資での活用場面 |
| 10期以上の業績グラフ | 業績の安定性・長期成長性を確認 |
| 配当推移・株主還元情報 | 増配継続・配当性向のチェック |
| 10年スクリーニング | 条件を絞って優良高配当株を探す |
| PER・配当利回り推移 | 割安タイミングの見極め |
| 四半期業績 | 最新の業績悪化を早期キャッチ |
これらの情報がグラフや表にまとめられており、すぐに会社の情報が分かります。
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